こんにちは、ミカです。なんだか気ぜわしい日々が続くと、心もからだも知らないうちに強張ってしまうものですよね。
帰り道、ふとどこからか漂うごはんの炊ける香りに、きゅっと胸が掴まれるような、懐かしい気持ちになることがあります。特別なごちそうも素敵だけれど、なんでもない日々の食卓こそが、私たちの心とからだをそっと支えてくれるのかもしれません。

ある日の夜は、無性にお出汁のしみたものが食べたくなって、台所に立ちました。

主役は、ことこと煮込んだ肉じゃがです。お鍋の中で、じゃがいもがゆっくりと色づいて、ほろほろと柔らかくなっていく時間。お肉のうまみが、じゅわっと玉ねぎやしらたきにしみ込んでいく様子を眺めていると、それだけで心がほぐれていくようです。
難しく考える必要なんてなくて、お醤油とお砂糖、それから少しのお酒とみりん。基本の調味料だけで十分なんです。じゃがいもが煮崩れないように、そっと優しく火にかけるのが、ささやかなこだわりでしょうか。
ほかには、冷蔵庫にあったお豆腐で、とろりとしたあんの中華風の煮物を一品。あとは、ありあわせのお野菜で、しゃきっとした歯ごたえが楽しい炒め物を添えて。完璧な献立でなくても、温かいごはんとお味噌汁があれば、それだけで満たされた気持ちになりますね。

湯気の向こうに見える家族の顔や、一人静かに今日という一日を振り返る時間。そんなひとときが、また明日へと向かうための小さな活力になる気がします。
毎日完璧じゃなくてもいい。時には買ってきたものに頼る日があってもいい。でも、時々こうして野菜を切って、ことこと煮込む時間を持つと、知らず知らずのうちに絡まっていた心の中まで、すっと整っていくような気がします。食卓は、自分自身を大切にするための場所なのかもしれませんね。
皆さんの今夜の食卓も、温かいものでありますように。
ミカ | 心とからだを整える、週末の台所


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