こんにちは、ミカです。少しだけ、週末の台所のぞいていきませんか。
なんだか少し、心が疲れてしまった帰り道。まっすぐ家に帰る気になれなくて、ふらりと灯りのともるスーパーに立ち寄りました。かごを片手にぼんやりと店内を歩いていると、ふと「あれもこれも、好きなものをぜんぶ食べたい」なんて、わがままな気持ちが湧き上がってくることがあります。
そんな日に手に取ったのは、つややかな銀色の皮をした鮭の切り身。それから、ふるふるとやわらかなお豆腐。

キッチンに立つと、まずはフライパンで鮭を焼くことにします。ぱちぱち、と皮が焼ける心地よい音。立ちのぼる香ばしい香りに、きゅっとお腹が鳴りました。こんがりと焼き色がついた鮭の皮は、食卓のささやかな楽しみのひとつです。
隣のコンロでは、ことこと、麻婆豆腐を煮込みます。辛さは控えめに、豆板醤の香りを立たせて。お肉のうまみが溶け込んだあんに、豆腐をそっと加えます。豆腐が崩れないように、やさしく、やさしく。最後にごま油をひとまわしすれば、ふわりと豊かな香りが広がります。

そうしてできあがったのが、今日の気まぐれ定食。こんがり焼いた鮭に、じんわりとろりとした麻婆豆腐。それから、きのこをたっぷり入れたお汁と、箸休めの野菜を少しだけ。

和食と中華、好きなものを並べただけの、自分だけのささやかな食卓です。じゅわっと脂ののった鮭の身をほぐして、あたたかいごはんと一緒に。それから、ふるふるのお豆腐をれんげですくって、はふはふと頬張る。交互に味わっていると、疲れていた心が少しずつ、ほどけていくような気がしました。
完璧な献立でなくても、栄養バランスが少し偏っていたって、いいのかもしれません。「食べたい」という素直な気持ちに耳を澄ませて、自分のためだけにごはんを作る時間。そんなひとときが、明日への小さな活力になるような気がするのです。
ミカ | 心とからだを整える、週末の台所


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