慌ただしい毎日が続くと、つい食事の支度も簡単なもので済ませてしまいがちですよね。
なんだか少し心が疲れてしまったな、と感じる日。そんな日は、自分のためだけに、ゆっくりと食事の支度をしてみませんか。
特別な料理でなくてもいいんです。冷蔵庫にあるもので、一汁三菜ならぬ一汁二菜くらいの、気軽な和定食で十分。大切なのは、食材に触れ、自分の手でかたちづくっていく、その時間そのものです。

今日は、ふと鶏のひき肉が食べたくなって、つくねを作ることにしました。みじん切りにしたネギと生姜を加えて、手でこねこねと混ぜ合わせる。手のひらでころころと丸めていると、だんだんと心が無になっていくような、不思議と落ち着く時間です。
フライパンでじゅわっと焼き付ければ、香ばしい匂いがふわりとキッチンに広がります。
ほかほかの白いごはん、ことこと煮出したお豆腐とわかめのお味噌汁。あとは、ありあわせの野菜で作ったサラダを添えるだけ。彩りに、と思って添えたゆで卵の黄色が、食卓をぱっと明るくしてくれました。

こうして出来上がった、なんてことのない私のための和定食。ひとくち食べれば、つくねから肉汁がじゅわっとあふれて、生姜の風味が鼻を抜けていきます。あたたかいお味噌汁が、からだの隅々までじんわりと染みわたっていくようです。

頑張ってごちそうを作る日も素敵だけれど、こんな風に、自分の心とからだの声に耳をすませて作る素朴なごはんも、また格別だなあと感じます。
「ちゃんと作らなきゃ」と思うと少し億劫になってしまうけれど、「自分のために」と思うと、不思議と手間も楽しめる。そんなささやかな気づきが、日々の暮らしを少しだけ豊かにしてくれるのかもしれません。
レシピ:つくね
材料(2人分)
- 鶏ひき肉… 200g
- 長ねぎ… 1/4本
- 生姜… 1かけ
- 片栗粉… 大さじ1
- 酒… 大さじ1
- 塩、こしょう… 各少々
- サラダ油… 小さじ2
作り方
- 長ねぎと生姜はみじん切りにする。
- ボウルに鶏ひき肉、1、片栗粉、酒、塩、こしょうを入れ、粘りが出るまで手でよく混ぜ合わせる。
- 4等分にして、小判形や俵形に成形する。
- フライパンにサラダ油をひいて中火で熱し、3を並べる。両面に焼き色がつくまで2〜3分ずつ焼く。
- 蓋をして弱火にし、中に火が通るまで3〜4分ほど蒸し焼きにする。
調理時間の目安: 約15分
おいしく作るコツ: ひき肉のたねは粘りが出るまでしっかりこねることで、焼いたときに崩れにくく、ふっくらジューシーに仕上がります。


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