キッチンに立つと、冷蔵庫に残っている野菜たちが目に留まります。キャベツ、人参、玉ねぎ。これだけあれば、今夜の主役は決まったようなもの。子どもたちも好きな、わが家の定番「焼きうどん」を作ることにしました。
豚ひき肉と野菜を炒めていると、醤油の香ばしい匂いが部屋に広がっていきます。この匂いがすると、家族が「お腹すいたー」とリビングから顔を出すのがいつもの合図。なんだか、それも嬉しい時間です。

メインの焼きうどんだけでは少し寂しいかと、作り置きしてあった肉じゃがを温め、厚揚げ豆腐にはキムチを少し乗せて。あとは、買ってきたタコを小鉢に盛り付ければ、あっという間に賑やかな食卓が出来上がりました。

特別なご馳走ではないけれど、それぞれが好きなものを少しずつお皿に並べるだけで、食卓はなんだか特別な場所になるような気がします。大皿に盛られた焼きうどんをみんなで取り分けながら、今日あった出来事をぽつりぽつりと話す。そんな何気ない時間が、一日を穏やかに締めくくってくれます。

この街で暮らすようになってから、気負わない普段着の食事が、前よりももっと愛おしく感じられるようになりました。ぴかぴかのご馳走もいいけれど、ありあわせの材料で工夫して作る家庭の味は、心をそっと温めてくれるようです。
今日も一日おつかれさま、と食卓を囲む家族の顔を見ながら、そんなことを思いました。
レシピ:具沢山焼きうどん
材料(2人分)
- うどん(ゆで)… 2玉
- 豚ひき肉 … 150g
- キャベツ … 2〜3枚
- 人参 … 1/4本
- 玉ねぎ … 1/4個
- (A)醤油 … 大さじ2
- (A)みりん … 大さじ1
- (A)酒 … 大さじ1
- (A)和風だしの素(顆粒) … 小さじ1
- ごま油 … 大さじ1
- 塩、こしょう … 少々
作り方
- キャベツはざく切り、玉ねぎは薄切り、人参は短冊切りにする。
- フライパンにごま油を熱し、豚ひき肉を炒める。色が変わったら人参、玉ねぎ、キャベツの順に加えて炒め合わせる。
- 野菜がしんなりしたら、うどんを加えてほぐしながら炒める。うどんがほぐれにくい場合は、水(分量外)を少量加えるとよい。
- 混ぜ合わせた(A)を回し入れ、全体に味がなじむように炒め合わせる。最後に塩、こしょうで味を調える。
調理時間の目安: 約15分
おいしく作るコツ: 野菜は火の通りにくいものから順に炒めるのが基本です。うどんは袋のまま電子レンジで少し温めておくと、ほぐれやすくなります。


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