ジュージューと音を立てる鉄板の記憶。あの香りと熱気を、ふと懐かしく思い出すことがあります。
ある日の夜、夫と「なんだか、がっつりしたものが食べたいね」という話になりました。育ち盛りの子どもたちも、きっと喜んでくれるはず。そんな気分に応えてくれるメニューを考え、思いついたのが「ペッパーランチ風」のごはんです。外で食べるあの味を、わが家の食卓で再現してみることにしました。
フライパンを熱して、牛肉とごはん、コーンを炒めていきます。醤油ベースのたれが絡む香ばしい匂いが部屋いっぱいに広がると、「お腹すいたー!」と子どもたちの声。仕上げにバターを落とせば、コクと風味が加わって、いっそう食欲をそそる一皿になります。

今日の献立は、この焼飯が主役。そして隣には、野菜のやさしい甘みが溶け込んだポトフを添えました。にんじん、白菜、玉ねぎ。ことこと煮込んだスープが、しっかりした味の焼飯と好相性です。パンチのあるひと皿と、ほっとするひと皿。この組み合わせが、わが家らしいのかもしれません。

熱々の焼飯をスプーンでほおばると、あちこちから「おいしいね!」の声が上がります。特別な材料がなくても、ちょっとした工夫と家族の会話が食卓を豊かにしてくれます。アメリカで、東京で、西日本で食べたもの。いろいろな土地の味の記憶が、今の暮らしに新しい彩りを添えてくれているような気がします。

宇都宮の夜に、また一つ、わが家の味が増えました。外食も楽しいけれど、こうして家で工夫を凝らす時間もまた、かけがえのないものです。食卓を囲むにぎやかなひとときが、明日への小さな力になっていくのを感じます。
レシピ:ペッパーランチ風焼飯
材料(4人分)
- 牛こま切れ肉… 300g
- ごはん… お茶碗4杯分(約600g)
- コーン(缶詰)… 80g
- 小ねぎ(小口切り)… 適量
- にんにく(すりおろし)… 小さじ1
- バター… 20g
- サラダ油… 大さじ2
- 黒こしょう… 適量
- (A)醤油… 大さじ4
- (A)酒… 大さじ2
- (A)みりん… 大さじ2
作り方
- フライパンにサラダ油とにんにくを入れて熱し、香りが出てきたら牛こま切れ肉を加えて炒めます。
- 肉の色が変わったら、ごはん、コーンを加えて炒め合わせます。
- ごはんがほぐれたら(A)の調味料を回し入れ、全体に味をなじませるように手早く炒めます。
- 火を止める直前にバターと小ねぎを加え、黒こしょうを振ってさっと混ぜ合わせたら完成です。
調理時間の目安: 約15分
おいしく作るコツ: たれを加えたら、あまり長く炒めすぎず、手早く仕上げるのが香ばしく作るポイントです。


コメント