こんにちは、ミカです。
少し風が冷たくなってくると、食卓にあたたかい湯気が立つものが恋しくなりませんか。
ある日のこと、なんだか無性に、ふかふかの豚まんが食べたくなりました。お店で買うのもいいけれど、時間のある週末くらいは、粉からゆっくり作ってみるのもいいかもしれない。そんなことを思いながら、キッチンに立ちました。

生地をこねる時間は、なんだか瞑想に似ています。最初は少し手に付いたりして、心もとないけれど、だんだんとまとまって、なめらかになっていく。その感触が、こわばった心を少しずつ解きほぐしてくれるようです。
餡を包む作業は、不器用ながらも楽しいひととき。ひとつひとつ、宝物を包むみたいに。大きさや形がふぞろいなのはご愛敬。これも手作りならではの味わいです。
せいろを火にかけると、あたりにふんわりと木の香りが漂い始めます。蓋の隙間から立ちのぼる湯気を眺めていると、なんだか優しい気持ちになってくるから不思議です。「美味しくなあれ」なんて、心の中でそっと呟いたりして。

さあ、蒸しあがりました。蓋をあける瞬間の、あのわくわくする気持ち。ほかほかの湯気とともに現れた、つやつやの豚まんたち。ふかふか、もちもちの皮をそっと割ると、中からじゅわっと旨味の詰まった餡が顔を出します。
この日の食卓は、豚まんのほかに、叩いたきゅうりを和えただけの簡単な副菜と、ありあわせの野菜で作ったお味噌汁。頑張りすぎなくても、食卓はちゃんと豊かになる。それで十分なんです。

お店で買うような、つるんと綺麗な形にはならなかったけれど、この不揃いな形こそが、なんだかとても愛おしい。手間ひまをかける時間は、完成した料理を味わうだけでなく、その過程そのものが心をじんわりと満たしてくれるのかもしれませんね。
ミカ | 心とからだを整える、週末の台所


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