せいろの湯気が恋しい夜は。心ほどける、ふかふか手作り豚まん

少し風が冷たくなってくると、食卓にあたたかい湯気が立つものが恋しくなりませんか。

ある日のこと、なんだか無性に、ふかふかの豚まんが食べたくなりました。お店で買うのもいいけれど、時間のある週末くらいは、粉からゆっくり作ってみるのもいいかもしれない。そんなことを思いながら、キッチンに立ちました。

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生地をこねる時間は、なんだか瞑想に似ています。最初は少し手に付いたりして、心もとないけれど、だんだんとまとまって、なめらかになっていく。その感触が、こわばった心を少しずつ解きほぐしてくれるようです。

餡を包む作業は、不器用ながらも楽しいひととき。ひとつひとつ、宝物を包むみたいに。大きさや形がふぞろいなのはご愛敬。これも手作りならではの味わいです。

せいろを火にかけると、あたりにふんわりと木の香りが漂い始めます。蓋の隙間から立ちのぼる湯気を眺めていると、なんだか優しい気持ちになってくるから不思議です。「美味しくなあれ」なんて、心の中でそっと呟いたりして。

せいろに入った手作り豚まんと、きゅうりの和え物、お味噌汁が並ぶ温かな食卓

さあ、蒸しあがりました。蓋をあける瞬間の、あのわくわくする気持ち。ほかほかの湯気とともに現れた、つやつやの豚まんたち。ふかふか、もちもちの皮をそっと割ると、中からじゅわっと旨味の詰まった餡が顔を出します。

この日の食卓は、豚まんのほかに、叩いたきゅうりを和えただけの簡単な副菜と、ありあわせの野菜で作ったお味噌汁。頑張りすぎなくても、食卓はちゃんと豊かになる。それで十分なんです。

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お店で買うような、つるんと綺麗な形にはならなかったけれど、この不揃いな形こそが、なんだかとても愛おしい。手間ひまをかける時間は、完成した料理を味わうだけでなく、その過程そのものが心をじんわりと満たしてくれるのかもしれませんね。


レシピ:豚まん

材料(2人分 / 6個分)

  • 豚バラブロック肉… 150g
  • 玉ねぎ… 1/4個
  • 薄力粉… 100g
  • 強力粉… 50g
  • ドライイースト… 3g
  • 砂糖… 大さじ2
  • 塩… 少々
  • ぬるま湯(40℃くらい)… 80ml
  • サラダ油… 大さじ1/2
  • (A)醤油… 大さじ1.5
  • (A)砂糖… 大さじ1
  • (A)酒… 大さじ1
  • (A)オイスターソース… 小さじ1
  • ごま油… 小さじ1
  • 水溶き片栗粉… 片栗粉小さじ1+水小さじ2

作り方

  1. 【餡を作る】豚バラブロック肉、玉ねぎは1cm角に切る。フライパンにサラダ油(分量外)を熱し、豚肉を炒める。色が変わったら玉ねぎを加えて炒め合わせる。
  2. (A)を加えて煮立たせ、水溶き片栗粉でとろみをつける。仕上げにごま油を回し入れ、バットなどに広げて粗熱をとる。
  3. 【生地を作る】ボウルに薄力粉、強力粉、ドライイースト、砂糖、塩を入れ、ぬるま湯を加えて混ぜる。まとまってきたら台の上でなめらかになるまで5〜10分こねる。サラダ油を加えてさらにこね、丸めてボウルに入れ、ラップをして温かい場所で2倍の大きさになるまで発酵させる(一次発酵)。
  4. ガス抜きをし、生地を6等分して丸める。濡れ布巾をかけて10分ほど休ませる。
  5. 生地を直径10cmほどの円形にのばし、中央に2の餡をのせてひだを寄せながら包む。
  6. クッキングシートを敷いたせいろに間隔をあけて並べ、蓋をして15分ほどおく(二次発酵)。
  7. 湯気の上がった蒸し器で、強めの中火で12〜15分蒸す。

調理時間の目安: 約90分(発酵時間を含む)

おいしく作るコツ: 生地はなめらかになるまでしっかりこねると、ふっくらとした食感に仕上がります。餡はしっかりと冷ましてから包むと、生地がべたつかず作業しやすくなります。

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