なんてことない日こそ、ちゃんとごはん。心とからだを満たす、ある日の和定食

なんだか少し、心が疲れてしまったな、と感じる日の帰り道。きらびやかなごちそうよりも、ただ「いつものごはん」が恋しくなることはありませんか。

スーパーに立ち寄って、お魚のコーナーをのぞいてみる。ぴかぴかの焼き魚がこちらを向いていたら、もうそれだけで献立は決まったようなもの。今日は頑張らない、と心に決めて、お惣菜コーナーで春巻きをひとつ、かごに入れます。

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家に帰り、まずはお米を研ぐ。しゃっしゃっとリズミカルな音と、手のひらに伝わるお米の感触が、ささくれた心を少しだけなだめてくれる気がします。

炊飯器のスイッチを入れたら、あとは簡単。魚焼きグリルから、ぱちぱち、と皮が焼ける音が聞こえてくる。香ばしい匂いがキッチンにふわりと広がると、空っぽだったお腹がきゅっと鳴りました。

お味噌汁には、冷蔵庫に残っていたきのこを少し。ことことと煮える音は、静かな夜の優しい音楽です。

焼き魚と春巻きがメインの温かい和定食

炊きあがったふっくらごはんをよそって、メインのお皿には、こんがり焼けたお魚とお惣菜の春巻き。それから、ざくざくと切っただけの生野菜を添えて。小鉢には、週末のキャンプ帰りに直売所で買ったわらびのおひたしを。一晩かけて丁寧にアク抜きした、ささやかな一品です。

特別なものは何一つない、なんてことない晩ごはん。でも、それで十分なんです。

じゅわっと脂ののった焼き魚の身をほぐして、あつあつのごはんの上へ。ぱりぱりと軽やかな衣の春巻きも、どこか懐かしい味。温かいお味噌汁をひと口すするたびに、からだの芯からじんわりと、力がほどけていくのを感じます。

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こうして自分のためだけに用意する食卓は、自分自身を大切にいたわる時間なのかもしれません。

一日を無事に終えられたことへの、ささやかな感謝を込めて。ちゃんと食べて、ちゃんと休む。そうすればきっと、また明日から、自分の足で歩き出せるはずです。


レシピ:焼き魚

材料(2人分)

  • 魚の切り身(ブリなど)… 2切れ
  • 塩 … 少々
  • (A)醤油 … 大さじ2
  • (A)みりん … 大さじ2
  • (A)酒 … 大さじ1
  • (A)砂糖 … 小さじ1

作り方

  1. 魚の切り身の両面に軽く塩を振り、10分ほど置く。出てきた水分をキッチンペーパーで丁寧に拭き取る。
  2. (A)の材料を混ぜ合わせて、タレを作っておく。
  3. 魚焼きグリルを予熱し、切り身を皮目を上にして並べ、中火で5〜7分焼く。
  4. 魚に八分通り火が通り、焼き色がついたら、ハケで2のタレを表面に塗り、2〜3分焼く。これをもう一度繰り返し、照りが出るまで焼く。

調理時間の目安: 約20分

おいしく作るコツ: タレは焦げやすいので、ある程度魚に火が通ってから塗りましょう。数回に分けて塗ることで、味がしっかり染み込み、きれいな照りが出ます。

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