夫がいない夜は、焼きうどんでいい。心とからだ、ゆるめる食卓

「今夜、飲み会になったから」

夫からそんな連絡がくる日。いつもより少しだけ静かな夜が、我が家に訪れます。子どもたちの声はいつも通りにぎやかだけれど、大人の会話がひとつ減るだけで、時間の流れがゆったりと感じられるから不思議です。

さあ、夜ごはんどうしようか。品数をたくさん作らなきゃ、という気持ちからふっと解放されて、心が軽くなるのを感じます。こういう日は、思いっきり肩の力を抜いて「おサボり」したっていいんです。

冷蔵庫をのぞいて、ありあわせの野菜をいくつか。キャベツのざく切り、人参の千切り。あとは、きのこや豚肉のかけら。フライパンに油をひいて、お肉と野菜を炒める「じゅっ」という音が、静かな台所に心地よく響きます。

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そこへ、主役のうどんを投入。ほぐしながら炒め合わせ、ソースを回しかければ、じゅわっと香ばしい香りが立ちのぼります。この香りをかぐと、なんだか無性にほっとする。大人も子どもも、みんなが好きな香りです。

お皿にこんもりと盛り付けて、かつお節をぱらり。ゆらゆらと踊るかつお節を眺めていると、子どもたちが「わあ」と小さく歓声をあげました。

木目のテーブルに置かれた、ソースの香りが漂ってきそうな焼きうどんと、薬味がのった冷奴。

もう一品は、器に盛るだけの冷奴。つるんとした喉ごしが、ソース味の焼きうどんとよく合うんです。今日は刻んだ薬味をたっぷりのせて。これだけで、立派な一品になります。

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「いただきます」

子どもたちと顔を見合わせて、温かい湯気が立つ焼きうどんを頬張る。もちもちの麺と、しゃきっとした野菜の食感。気取らない、素朴な味わいが体にじんわりと染みわたっていくようです。

頑張って作ったごちそうも素敵だけれど、こんな風に、ありあわせの材料でぱぱっと作るごはんだからこそ、心から「楽」でいられる夜もある。そんな気がします。

「手抜き」や「おサボり」って、少しだけ罪悪感を伴う言葉かもしれません。けれど、こういう時間があるからこそ、また明日から台所に立つ力が湧いてくる。食卓は、作る人の心模様を映し出す鏡のようなもの。だから、頑張れない日は無理しなくていい。まずは自分自身を、豊かな時間で満たしてあげることが大切なのかもしれませんね。


レシピ:焼きうどん

材料(2人分)

  • ゆでうどん… 2玉
  • 豚こま切れ肉… 100g
  • キャベツ… 2枚(約100g)
  • 人参… 1/4本(約30g)
  • きのこ(しめじ、きくらげなど)… 50g
  • サラダ油… 大さじ1
  • (A)中濃ソース… 大さじ3
  • (A)しょうゆ… 小さじ1
  • 塩、こしょう… 少々
  • かつお節… 適量

作り方

  1. キャベツはざく切り、人参は千切りにする。きのこは石づきを取ってほぐす(きくらげの場合は水で戻して切る)。豚肉は食べやすい大きさに切る。
  2. フライパンにサラダ油を熱し、豚肉を炒める。肉の色が変わったら人参、キャベツ、きのこを加えて炒め合わせる。
  3. 野菜がしんなりしたらうどんを加え、ほぐしながら全体を炒める。うどんは袋のまま電子レンジで1分ほど温めておくとほぐれやすい。
  4. (A)を回し入れて手早く炒め合わせ、塩、こしょうで味を調える。
  5. 器に盛り付け、かつお節をかける。

調理時間の目安: 約15分

おいしく作るコツ: うどんを加える前に電子レンジで少し温めておくと、フライパンで麺がほぐれやすくなります。ソースを加えたら手早く炒め、香りを立たせるのがポイントです。

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