なんだか少し疲れたな、という日。凝ったお料理を作る気力はないけれど、出来合いのものではなく、自分や大切な人のために温かいごはんを作りたい。そんな気持ちになることはありませんか。
今日は、そんな日にこそおすすめしたい、肩の力を抜いて楽しめるおうちごはんの風景をお届けしたいと思います。献立の主役は、洋風なのにどこかホッとする「チキンのトマトソースがけ」です。
フライパンひとつで、じゅわっと広がる旨み
鶏肉は、皮目を下にしてじっくりと火を通すのが美味しく仕上げる小さなコツです。パリッと香ばしく焼き上がった皮に、お肉のほうはふっくら、しっとり。噛むとじゅわっと肉汁が溢れ出すような仕上がりを目指します。
そこへ合わせるのは、甘みと酸味のバランスが絶妙なトマトソースです。フレッシュなトマトを使っても、手軽にトマト缶を使っても、どちらでも構いません。にんにくを少し効かせて、コトコトと煮詰めたとろりとしたソースを、焼き立てのチキンにたっぷりとかけます。
トマトの赤い色が食卓に加わるだけで、パッと華やかになり、心まで元気づけられるような気がしますよね。

洋のおかずを、あえて和定食で
チキンのトマトソースがけと聞くと、パンやワインを合わせる洋食のテーブルを思い浮かべるかもしれません。でも、あえて「和定食」のスタイルで楽しんでみませんか。
炊きたてのほかほかの白いご飯。そして、お出汁の香りがふわりと漂うお味噌汁。メインがしっかりとした味付けだからこそ、優しいお味噌汁がじんわりとからだに染み渡ります。お茶碗やお椀など、土の温もりを感じる和の器に盛り付けることで、どこか懐かしく、ほっとする定食の完成です。
副菜には、冷蔵庫にあるお野菜で簡単な小鉢をひとつ。ほうれん草の胡麻和えや、冷奴など、本当にささやかなもので十分なんです。品数を増やそうと頑張りすぎる必要はありません。一汁三菜の形にこだわらず、自分が心地よいと思えるバランスを見つけることが、日々の台所仕事を楽しむ一番の秘訣だと思っています。

頑張らない、でも豊かな食卓を
洋風のメインディッシュにご飯とお味噌汁という組み合わせは、一見ちぐはぐに思えるかもしれません。けれど、おうちごはんだからこそ許される、自由で大らかな組み合わせです。
お箸でチキンをほろほろと崩しながら、トマトソースを少しご飯にバウンドさせて食べるのも、また格別な美味しさがあります。
毎日完璧な献立を考えるのは大変です。でも、こうして自分のために、あるいは一緒に食べる人のために、少しの工夫を凝らすだけで、いつもの食卓が豊かな時間に変わります。難しく考えず、あるものを組み合わせて、心とからだを満たしてあげてくださいね。
自分のために丁寧に用意したひと皿が、明日への小さな活力に変わるのを感じます。
レシピ:チキンのトマトソースがけ
材料(2人分)
- 鶏もも肉… 2枚(約500g)
- 塩… 少々
- こしょう… 少々
- にんにく… 1かけ
- カットトマト缶… 1/2缶(200g)
- オリーブオイル… 大さじ1
- 塩(ソース用)… 小さじ1/4
- こしょう(ソース用)… 少々
作り方
- にんにくはみじん切りにする。鶏もも肉は余分な脂肪を取り除き、厚さを均等にして、両面に塩、こしょうを振る。
- フライパンにオリーブオイルを熱し、鶏肉の皮目を下にして入れる。中火で蓋をし、皮がパリッときつね色になるまで7〜8分じっくり焼く。
- 鶏肉を裏返し、蓋をしてさらに5〜6分蒸し焼きにする。竹串を刺して透明な肉汁が出たら、一度皿に取り出す。
- 同じフライパンの余分な油を軽く拭き取り、にんにくを入れて弱火で炒める。香りが立ったらトマト缶、ソース用の塩、こしょうを加え、とろみがつくまで2〜3分煮詰める。
- 食べやすく切った鶏肉を皿に盛り、4のトマトソースをたっぷりかける。
調理時間の目安: 約25分
おいしく作るコツ: 鶏肉は皮目を下にしてじっくりと火を通し、パリッと香ばしく焼き上げることが美味しく仕上げるコツです。
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