家族の誕生日には、何を作ろうかと考える時間もまた楽しいものです。今年の主役からのリクエストは、なんとピザと中華料理。少し不思議な組み合わせですが、そんなリクエストに応えられるのも家ごはんのいいところです。
子どもたちと一緒に、キッチン台に打ち粉をふってピザの生地をこねるところから始めます。べたべたと手にくっつく生地と格闘しながら、だんだんとまとまっていく様子がおもしろいのか、子どもたちは大はしゃぎ。トマトソースを塗り、チーズと具材を思い思いに乗せていきます。わが家だけの、特別な一枚が出来上がっていきます。

オーブンからただよう香ばしい匂いが部屋に満ちる頃、夫は隣で中華鍋を振っています。じゅわっと響く音、豆板醤や生姜の食欲をそそる香り。熱々の麻婆豆腐に、シャキッとした食感が残る青椒肉絲。食卓には、ほかにも唐揚げやいなり寿司が並び、なんだかとてもにぎやかな光景になりました。

焼きたてのピザを頬張り、熱々の麻婆豆腐をごはんにかけてかきこむ。和洋中とジャンルはばらばらですが、みんなの「食べたい」が詰まった食卓は、見ているだけで満たされた気持ちになります。お皿の料理がみるみる減っていく様子は、作った側にとって何よりうれしいものです。

食事が終わると、ケーキのろうそくに火を灯してみんなで歌います。特別なレストランでのお祝いも素敵だけれど、自分たちの手で作ったごはんで、気兼ねなく笑いあう時間は、何にも代えがたいものだと感じます。
ジャンルがばらばらでも、つくる人の想いがこもっていれば、それは世界でひとつの特別なコース料理になる。そんなことを思った、ある日のできごとでした。
レシピ:麻婆豆腐
材料(2人分)
- 豆腐(木綿)… 1丁(約300g)
- 豚ひき肉… 100g
- 長ねぎ… 1/2本
- にんにく… 1かけ
- しょうが… 1かけ
- ごま油… 大さじ1
- 豆板醤… 小さじ1〜2
- (A)甜麺醤… 大さじ1
- (A)醤油… 大さじ1
- (A)酒… 大さじ1
- (A)鶏がらスープの素(顆粒)… 小さじ1
- (A)水… 150ml
- 水溶き片栗粉… (片栗粉大さじ1/2、水大さじ1)
- ラー油… お好みで
作り方
- 豆腐はさいの目切りにする。長ねぎ、にんにく、しょうがはみじん切りにする。
- フライパンにごま油を熱し、にんにく、しょうが、豆板醤を弱火で炒める。香りが出たら豚ひき肉を加えて中火で炒める。
- 肉の色が変わったら(A)を加えて混ぜ合わせ、煮立ったら豆腐を加えて2〜3分煮る。
- 長ねぎを加えてさっと混ぜ、一度火を止めてから水溶き片栗粉を回し入れる。再び火をつけ、とろみがついたら火を止める。お好みでラー油をかける。
調理時間の目安: 約20分
おいしく作るコツ: 豆腐を塩少々(分量外)を加えた熱湯でさっと下茹でしておくと、崩れにくくなり、味も染み込みやすくなります。


コメント