街を歩いて、素敵なごはん屋さんを見つけるのが好きです。
ある晴れた日、那須塩原方面へ車を走らせていると、「道の駅 湯の香しおばら」という看板が目に入りました。 ドライブの途中で立ち寄る道の駅は、なんだか特別なワクワク感がありますよね。新鮮な野菜が並ぶ直売所をひやかしながら奥へ進むと、「農村レストラン 関の里」という暖簾を見つけました。
中に入ると、お昼時ということもあって、地元の方らしき人たちや観光客で賑わい、とても活気のある雰囲気。まるでお昼の食堂のような、気取らない空気が心地よいです。厨房のほうからは、お母さんたちの明るい声が聞こえてきます。ふと入り口のほうに目をやると、ガラス張りの部屋で蕎麦を打っている様子が見えました。ここで手作りしていると知ると、期待がふくらみます。

席についてメニューを眺めていると、セルフサービスでいただけるお惣菜のコーナーがありました。この日は白菜の漬物と、たけのこの煮付け。こういうちょっとした心遣いが、たまらなく嬉しいものです。小皿にいただいたお漬物は、手作りならではの優しい塩加減で、お蕎麦を待つ時間も楽しくなります。
ほどなくして、注文した「もりそば」が運ばれてきました。艶やかで、みずみずしいお蕎麦が、ざるの上で静かに佇んでいます。

まずはそのまま一口。ふわりと広がる、素朴で豊かな蕎麦の香り。喉ごしはつるりとしていて、とても清々しいです。少し甘めのつゆにさっとつけて啜ると、口の中に優しい風味が満ちていきます。派手さはないけれど、毎日でも食べたくなるような、誠実でまっすぐな美味しさです。

あっという間にお蕎麦を食べ終え、最後は蕎麦湯でほっと一息。とろりとした蕎麦湯をつゆで割っていただくと、身体の隅々まで温かさが染み渡るようでした。
多くの人が行き交う道の駅という場所で、こんなにも丁寧に作られた手打ちのお蕎麦に出会えるとは思ってもみませんでした。それは、旅の途中で見つけた、ささやかだけれど確かな幸せ。わざわざ目指していくというより、通りかかった時にふらりと立ち寄りたくなる、そんな温かさに満ちたお店でした。
店舗情報
農村レストラン 関の里
・住所: 日本、〒329-2801 栃木県那須塩原市関谷442
・地図: Google Mapsで見る


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